徒然なるままに

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最後の言葉

彼女の事を知ったのは、年配の知人から機会があればこの本を読んでみなさいって言われたのが最初だった。本のタイトルは「最後の言葉」著者は川嶋あい。実は彼女が歌手だという事すら知らなかった。以前にあいのりで主題歌としても使用された「伝えたい言葉~涙のおちる場所~」を歌っていたI-WiSHのメンバーでもある。

この本には彼女の過去から現在に至るまでの暗闇と歌手としての成功の光を浴びるまでの軌跡が記されている。そして、それは成功に至るまでに存在した親子愛であったり、周りにいる人々の助けがあったからこそ、彼女が大きく羽ばたく事となる。

本の中で彼女は自分の事を赤裸々に告白をしている。両親を二度無くしていること。彼女が孤児院にいたこと。そんな彼女が生きていく上でぶつかる悲しみや壁に対して、彼女の素直に感じた気持ちやメッセージ、心模様が記されている。そして高校生の頃に博多から東京に出てきて1000回ライブを行うことに至った経緯など。

正直に涙なしでは読むことが出来ないストーリー。いやストーリーというより真っ直ぐなまでの心の在り方が記されている。歌手としての彼女の評価はいま上り調子であるが、歌詞内容にあれだけの暖かさが表現出来るのは、これだけのバックグラウンドがあるからこそ、あの様な歌詞の世界を描けるのではないだろうか。そして人はどうやって生きれば良いのか、そんな事まで考えさせられる。

そんな彼女の生き方や考え方には非常に共感できる。苦労して成功した事が素敵な訳ではない。その成功に過程で起きた苦労や、物事に対して純粋にぶつかり、自分なり一生懸命に答えを見つけ出そうとする姿勢に感動した。

多くの人に読んで貰いたい。健常者だけではなく、特に病気をしている人、親子喧嘩をしてしまっている人、悲しみに暮れている人、心が寂しいと感じている人。そんな人たちに勇気を与えてくれる作品だと私は信じている。

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by Sparky_ellensburg | 2006-05-06 23:15 |