徒然なるままに

地震

本日の午前10時53分頃に福岡県西方沖を震源とする地震があった。マグニチュード7.0の大きな地震で、福岡県と佐賀県で震度6弱の激しい揺れを観測したとの事。これに対して気象庁は壱岐と対馬の沿岸に津波警報を発令する。正午には津波警報を解除される。

此処数年、世界で大きな地震が観測されている。阪神・淡路大震災、新潟中越地震、スマトラ沖地震など。そしてまだ実際には起きていないが、此処数十年の内に絶対に起こると云われている東海沖大地震。これらの地震や自然災害に対して人間は余りにも無力である。決して逆らう事の出来ない自然災害。それでは、我々はただ起きたら待つしかないのだろうか?それは違うと思う。各々で地震に対する知識を持って、それに対しての準備をする必要性があるのではなかろうか。

現在、テレビ番組の一つで、「救命病棟24時」という番組がある。何時だったかその番組の中でこんな問題を提起して放送をしていた。その内容と云うのは、首都圏で大地震が起きる。そして、消防士が消火作業に向かう最中に市民が助けを求めるのだが、それを無視して消火活動に向かってしまう。後に、この行動に対してこの消防士は心を痛める。更にこの消防士のとった行動がマスコミからバッシングを受けてしまう。

実状を知らなければ単純に消防士が悪いとなってしまうのだが、この様な行動をとったのにはちゃんとした理由がある。過去に阪神・淡路大震災があったが、この時の問題として、火災を迅速にくい止めていれば被害の拡大はもっと防げた、とするもの。火災が原因によって何万人という人がこの時に死亡している。この時の阪神・淡路大震災を教訓として「消防士は消火活動に専念する」とした決定が下されている。

この様な現状の中で、消防士のとった行動は間違いであったのだろうか?非常に難しい問題である。人命救助なのか、それとも被害拡大を防ぐ為に消火活動に専念するのか。

このドラマの中でもその事を問題提起しているのだが、言い方を変えれば人命救助は他の誰かでも出来るかもしれないが、火災を食い止められるのは消防士しかいないのである。確かに消防士として見放して消火活動に行ってしまい、心を痛めるのだろうが、その行動によって他の何万人という人間は救われたのである。

問題は、何故彼らが要救護者を放って消火活動に向かったかの理由を知らない人たちの事なのだと思う。多分、多くの人が未だにこの様な決定をなされた事を知らない人が多かったのでは無いだろうか。阪神・淡路大震災から既に十年が経過している。あれだけ悲惨な事が起きたのに、未だに多くの人は地震に対する知識や備えをしている人は少ないのではないだろうか

この時のドラマで取り上げられたのは消防士であったのだが、医者に関しても同様の問題が起きるであろう。それは緊急災害時において、医者がトリアージを行わなければ成らない事である。トリアージって何?って人も多いのではないだろうか。

トリアージ: 多数の負傷者等を緊急度・重傷度に応じ優先順位を決定する。

語源はフランス語で、選り分ける、分類するなどの意味があり、災害医療で用いられる用語。災害医療上は、多数の負傷者・疾病患者が同時に発生した際に、患者の緊急度・重傷度に応じて、医療体制。設備を考慮して、治療や搬送先の優先順位を決める事にある。この際に用いられる色分けのタッグがあり、これにより治療の優先順位が決まる。

優先度     分類    色    区分   
第一順位  緊急治療       Ⅰ    
生命、四肢の危機的状態で直ちに処置の必要なもの 気道閉塞または呼吸困難、重症熱傷、心外傷、大出血または止血困難、解放性胸部外傷、ショック

第二順位  準緊急治療      Ⅱ
2~3時間処置を遅らせても悪化しない程度のもの 熱傷、多発または大骨折、脊髄損傷、合併症のない頭部外傷

第三順位    軽症        Ⅲ
軽度外傷、通院加療が可能なもの 小骨折、外傷、小範囲熱傷、(体表面積の10%以内で)気道熱傷を含まないもの、精神症状を呈するもの

第四順位    死亡    黒    0
生命兆候のないもの 死亡または明らかに生存の可能性がないもの


以上がトリアージに関してだが、例えば

黒のタグを付けられた子供を目の前にした時どう思うのだろう。横で黒のタグをつけた親が叫んでる。現状ではまだ生存している。そしてこの様な状況下でなければ助かるかもしれない。でも此処でこの子供の手当に追われている間に、赤のタグを付けている子供が四人も助ける事が出来る。

究極の選択ではないだろうか。但し、これは実際に起きる可能性は大きいのである。その時の皆さんの行動が一つの命を救えたとしても、多くの命を落とさせる事になるかもしれない。逆に放置されて恨む気持ちが生まれるかもしれない。

ただ知って貰いたいのは、この様な事が起きるかもしれないのが災害なのである。だから自分達に出来ることや、知らなくてはならない事がある。我々は常に何時災害が起きても良いように準備をしておく必要があるのはないだろうか。
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by Sparky_ellensburg | 2005-03-20 15:28 | 時事関連
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